日仏友好茶会

社中有志で10月1日から10月12日まで訪仏し、在フランス日本大使館共催のもと、日本航空後援でパリ日本文化会館、パリ郊外ブルトウィユ城での茶会、グルノーブル大学での茶道講義を予定しております。

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日仏友好茶会

【国立ギメ東洋美術館での茶会】

パリの中心地に在する国立ギメ東洋美術館は、明治期の廃仏毀釈で失われる危機に瀕した仏像を、フランス人資産家エミール・ギメ氏が買い上げてフランスへ送り、一大コレクションとしたもので、今はフランス政府の国有財産となり、ヨーロッパで最大のアジア文物の美術館として知られています。2001年9月12日、この美術館へ笹川財団によって日本の茶室が寄贈され、この秋で15年目を迎えます。
私たちではギメ国立東洋美術館様の格別なご厚意を頂戴し、ここで茶会を催させていただくことが叶う運びとなり、当初予定していたブルトウイユ城での茶会に先立ったイベントとして、開催させていただくこととなりました。
来席されたお客様の多くは美術館様の大切なお客様であり、笹川財団からは富永理事長ご夫妻様をはじめ、台湾領事事務所様、ベタンクール財団様、フランス郵政様といった方々がお見えになられました。 私どもからは、このたびのブルトウイユ城での茶会についてご後援を賜った日本大使館様、および、御菓子の協賛を賜りました、とらやフランス様のお二方をお招きさせていただきました。
 また、茶室に対面する別館の一室には、朝日焼の作品を展示していただき、こちらでは窯元の松林氏より、来席者へのご説明が行われ、待合の代わりとして、茶席を待つ間のひと時をお楽しみいただくことといたしました。

【ブルトウイユ城での茶会】

 10月5日はパリ市街から南西に40キロほどの郊外にある、ブルトウイユ城において茶会を行いました。ルイ16世の時代に宮内大臣となり、マリーアントワネットの首飾り事件では、長らくの政敵であったロアン枢機卿を逮捕する役目を担っブルトウイユ家はイヴリーヌ県ラ・ヴァレー・デ・シュヴルーズにあり、17世紀に同家によって造営された。フランスで数多く指定されている重要文化財の城の中でも特に由緒あるプライベートシャトーとして知られており、マリーアントワネットにまつわる遺品や首飾り(復元)など、収蔵品の一部は日本への展示貸与も多く行われており、日本との縁も深い。

 現当主であるアンリ‐フランソワ・ド・ブルトウイユ氏は第10代ブルトウイユ侯爵で、社中に同家と懇意とする者がいる縁により、実現の運びとなりました。茶会は11時より順次行い、かねてよりのご予約のお客様をお迎えした13時の回では、日本大使館からは樋口公使夫妻並びに上村書記官を、フランスの歴史的建造物の管理指導を担う、レジスタンス財団からはヴィクトワール・コンバート理事長をお迎えし、このほかパリ裏千家の門社中の方や、一般来席者30名以上の方が見守る中で、茶箱の点前を行いました。また、地元のメディアの取材も賜り、翌日の新聞に掲載をいただきました。

【日本文化会館における茶会とデモンストレーション】

 10月6日は、パリ中心地、エッフェル塔を望む場所に位置する国際交流基金・日本文化会館内にある、裏千家寄贈の茶室・好日庵において、朝日焼の展示と、茶席による呈茶を行いました。今回、パリでの開催においては、唯一、一般のお客様にお茶を楽しんでいただく機会でもあり、また朝日焼に関心を寄せるフランス在住の方々にもお越しいただく良い機会となりました。坐忘斎お家元夫人にもゆかりのある朝日焼は、海外でも知名度が増しつつある朝日焼の作品を見たいとする多くの来場者があり、私たち社中では、実際にその作品を用いた形での添釜席として、一碗を呈しました。

 また、本来文化会館の施設は有料となっていますが、このたびの開催に当たりましては、竹内佐和子(宗和)館長のご尽力により、無償にて拝借することが叶い、さらには当夜行われた、日本文化会館様の主催されるレセプションの中において、茶道のデモンストレーションを披露させていただく機会を賜り、勢宗正が席主、社中の森宗勇が亭主を勤め、朝日焼の松林氏を正客に、社中が客となり、更好棚による濃茶点前を行いました。

【グルノーブル・スタンダール第三大学での講義とデモンストレーション】

10月7日はグルノーブル・スタンダール第三大学において同大学の学生を対象とした、茶道にまつわる講義と、茶道のデモンストレーションを行いました。
冒頭では、スタンダール第三大学の東准教授によるご挨拶があり、これに続いて、在リヨン領事事務所より、小林領事のご挨拶をいただきました。

続いて、勢宗正による茶道の歴史に関する講義と、松林佑典氏による400年の歴史を持つ朝日焼の伝統と製法に関する講義を行いました。

デモンストレーションでは、領事事務所の御園棚を用いて薄茶の点前を行い、その後は希望者に対して、御菓子と抹茶が無償で提供いたしました。

大学での茶道紹介イベントは、社中の森 宗勇が2012年からボランティア活動として行っているものであり、森によるとこれまではリヨン第三大学において行っておりましたが、今回は初めて同大学においての開催となりました。会場前から講堂前には100人を超える聴講者が集まり、講義が始まってからは、立ち見の聴講者が出るなど、総勢130名を超える方々にお越しいただきました。


ギメ美術館茶室前にて、耕日庵社中


ブルトウイユ城大広間にて樋口公使夫妻・ブルトウイユ侯爵を囲んで


グルノーブル大学にて小林領事・聴講の学生を囲んで


在リヨン領事事務所への表敬訪問にて

 

【行程】

10月 1日(木)
パリ到着
10月 2日(金)
茶会準備ほか
10月 3日(土)
フランス国立ギメ東洋美術館内茶室にて茶会
前頭挨拶:美術館長
1席目正客:樋口日本公使・次客:公使夫人他、フランス人6名
2席目正客:笹川財団富永理事長 次客:富永夫人他、フランス人6名
3席目正客:ギメ美術館職員ならびに関係者8名
夜大使館職員との会食
10月 4日(日)
午前・サン・ドニ大聖堂オルガニスト・Pierre Pincemaille教授と懇話
午後・凱旋門賞視察(家業の関係)
10月 5日(月)
ブルトウイユ城茶会
正客:樋口日本公使・次客:ブルトウイユ侯爵・
3客:公使夫人 4客:レジスタンス協会 コンバート理事長
以下、列席者30余名。
夜大使館職員との会食
10月 6日(火)
日本文化会館内、裏千家茶室「好日庵」にて茶会・デモンストレーション
午後:竹内館長を表敬・お茶室へご来席
10月 7日(水)
午前グルノーブル移動・ 夕方グルノーブル第三大学にて講義・茶会
前頭挨拶:グルノーブル大学・東助教授、小林領事
講義内容:茶道とその歴史について(勢宗正)
朝日焼の伝承と製法について(松林佑典)
デモンストレーション:御園棚 薄茶(森宗勇)
聴講者:約120名(フランス人学生および日本からの留学生等)
10月 8日(木)
リヨン領事夫妻との会食、およびリヨン領事事務所表敬訪問
10月 9日(金)
社中による自由行動(一部社中の帰国)
10月10日(土)
社中による自由行動(一部社中の帰国)
10月11日(日)
帰国